名電の敗退は頭脳の差
2005年 08月 10日
さて、私が本命を打った柳川が早速散りましたが、いや、対戦相手の藤代の湯本五十六は良いピッチャーでした。その時点では湯本が今大会NO.1投手だと思いましたが、清峰の古川も負けず劣らずの好投手。いまのところこの二枚が双璧という印象です。
その清峰。やってくれましたね。春の覇者名電を破る大金星。もっとも、名電は私は「消」にしていましたのでどこかで負けるだろうとは思ってましたが、緒戦でしたか。しかしその敗れ去り方がなんとも私の予想通り過ぎてもうアホかと。夏の大会ではやっぱりバント野球は通用しなかった。その通用しないバントに最後の最後まで固執しての敗戦。清峰は実力のある素晴らしいチームでしたが、名電は実力以前に、野球に対する考え方で敗れたような気がします。
名電のバント野球というのは要するに相手のミス待ち野球なわけで、相手にミスが出なければほとんど効果がない作戦です。私が春しか通用しない野球だと言ったのはそういうことで、どのチームも熟成され、大幅に守備力が向上する夏の大会でこの作戦を採るのははっきり言って間違いです。少なくとも、春と同じだけの効果を期待するのは相手を舐めているとしか言いようがありません。実際、清峰内野陣はよく鍛えられていて13回をノーエラー。名電の揺さぶりは全く通用しませんでした。
その上、清峰は名電をよく研究していました。ランナー無しでも二死でもバントをしてくる名電に対して徹底的なバントシフトを敷き、完全にこれを防いでいました。ファーストとサードの猛ダッシュには、お前ら二人とも駒田かと。また、バント処理で投手が疲弊することのないように、バントはほとんどこの二人で処理していました。サードが出てこれない状況で三塁線にバントされたときに、ファーストが凄い突進でこれを処理したのには驚き感心しました。一方で、前進してきたサードの前に馬鹿のひとつ覚えのようにバントをしてアウトを献上し続ける名電といったらもう、お前ら学習能力はあるのですかと。
リリーフで出てきた十亀の打力が低いのにも関らず五番に入れた采配も珍采配でした。堂上という大会屈指の強打者のすぐ後ろに打てない打者を置く。この構図は、松井が全打席敬遠されて次打者月岩が全く打てずに敗れ去った星陵を思い出しました。この後二打席の堂上はいずれも一塁が埋まっているケースで打席に立ったために敬遠こそありませんでしたが、堂上がチャンスを広げた二度の二死一、三塁のサヨナラ機に十亀は通用しないセーフティバントを連発。自らむざむざチャンスを潰しました。堂上の後ろに信頼できる打者を置いていれば、また展開も違ったことでしょう。
両者の実力は拮抗していたと思います。堂上の打撃は噂に違わぬ素晴らしいものでしたし、名電は守備もよく鍛えられていました。しかし、相手をよく研究していた清峰と、研究が足りない上に見透かされている戦法に固執した名電。この差は、当たり前のように結果に結びついたわけです。名電は敗れるべくして敗れたといってよいでしょう。
勝負がついた十三回の表に、明暗を分ける実に皮肉なプレーがありました。無死一塁からの清峰は送りバントをし、この処理を焦った十亀が二塁へ悪送球、一、二塁オールセーフとなり、このとき残った二塁ランナーが決勝のホームを踏んだのです。呆れるほどにバントに固執した名電は、バント処理のミスから甲子園を去ることになりました。
その清峰。やってくれましたね。春の覇者名電を破る大金星。もっとも、名電は私は「消」にしていましたのでどこかで負けるだろうとは思ってましたが、緒戦でしたか。しかしその敗れ去り方がなんとも私の予想通り過ぎてもうアホかと。夏の大会ではやっぱりバント野球は通用しなかった。その通用しないバントに最後の最後まで固執しての敗戦。清峰は実力のある素晴らしいチームでしたが、名電は実力以前に、野球に対する考え方で敗れたような気がします。
名電のバント野球というのは要するに相手のミス待ち野球なわけで、相手にミスが出なければほとんど効果がない作戦です。私が春しか通用しない野球だと言ったのはそういうことで、どのチームも熟成され、大幅に守備力が向上する夏の大会でこの作戦を採るのははっきり言って間違いです。少なくとも、春と同じだけの効果を期待するのは相手を舐めているとしか言いようがありません。実際、清峰内野陣はよく鍛えられていて13回をノーエラー。名電の揺さぶりは全く通用しませんでした。
その上、清峰は名電をよく研究していました。ランナー無しでも二死でもバントをしてくる名電に対して徹底的なバントシフトを敷き、完全にこれを防いでいました。ファーストとサードの猛ダッシュには、お前ら二人とも駒田かと。また、バント処理で投手が疲弊することのないように、バントはほとんどこの二人で処理していました。サードが出てこれない状況で三塁線にバントされたときに、ファーストが凄い突進でこれを処理したのには驚き感心しました。一方で、前進してきたサードの前に馬鹿のひとつ覚えのようにバントをしてアウトを献上し続ける名電といったらもう、お前ら学習能力はあるのですかと。
リリーフで出てきた十亀の打力が低いのにも関らず五番に入れた采配も珍采配でした。堂上という大会屈指の強打者のすぐ後ろに打てない打者を置く。この構図は、松井が全打席敬遠されて次打者月岩が全く打てずに敗れ去った星陵を思い出しました。この後二打席の堂上はいずれも一塁が埋まっているケースで打席に立ったために敬遠こそありませんでしたが、堂上がチャンスを広げた二度の二死一、三塁のサヨナラ機に十亀は通用しないセーフティバントを連発。自らむざむざチャンスを潰しました。堂上の後ろに信頼できる打者を置いていれば、また展開も違ったことでしょう。
両者の実力は拮抗していたと思います。堂上の打撃は噂に違わぬ素晴らしいものでしたし、名電は守備もよく鍛えられていました。しかし、相手をよく研究していた清峰と、研究が足りない上に見透かされている戦法に固執した名電。この差は、当たり前のように結果に結びついたわけです。名電は敗れるべくして敗れたといってよいでしょう。
勝負がついた十三回の表に、明暗を分ける実に皮肉なプレーがありました。無死一塁からの清峰は送りバントをし、この処理を焦った十亀が二塁へ悪送球、一、二塁オールセーフとなり、このとき残った二塁ランナーが決勝のホームを踏んだのです。呆れるほどにバントに固執した名電は、バント処理のミスから甲子園を去ることになりました。
by Mazzan_tini
| 2005-08-10 04:28
| 徒然コラム