オレ流。


by Mazzan_tini

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 千葉ロッテが強い。6月27日終了時点で49勝22敗の現在首位。この驚異的な勝率は数字としては出来すぎだが、ロッテの強さは本物だろう。ゲーム差なしとはいえ、首位磐石と思われたソフトバンクを抑えて先頭に立っているのは立派としか言い様がない。
 ロッテ躍進の原動力が、12球団で唯一防御率3点を切っている投手陣にあることは疑いようもないが、12球団最多の418得点を叩き出している打線の力も忘れてはならない。今日はその強力打線の核ともいえるベニー、フランコの外国人コンビに絞って考えていくことにする。

 ここで少し表題の「マネー・ボール理論」について簡単に述べておくことにする。これはアメリカで生まれた「いかに金をかけずに強いチームを作るか」という論で、選手の能力を全てデータで把握するというもの。実際にアスレチックスがこの理論を採用し、常勝チームに変貌を遂げたことから脚光を浴びた理論である。
 最近は日本でも話題になっているので、ご存知の方も多いとは思うが、かいつまんで説明しておくと、数あるデータの中でも野手は「出塁率」と「長打率」、投手は「奪三振率」と「被長打率」に注目するだけで、良い選手が獲得できるという。統計によるとこれらの数字はチーム構成などの影響を受けにくく、毎年安定した数字になりやすいのだそうだ。一方、走力や守備力に関しては一切の考慮に入れない。野手に関して言えば「チャンスメイクする能力」と「塁上のランナーを安打一本で返せる能力」のふたつを同時に満たせる選手が良い選手ということになる。
 一見当たり前の話のようだが、一般的に評価が高い(=年俸が高い)選手の中には、この二点を同時には満たしていないケースも多い。例えばメジャーリーグのイチローは四死球が少なく、その高い打率の割にはチャンスメイクに長けた選手ではないし、長打力に優れてもいない。マネー・ボール理論では単純に「出塁率+長打率」の数値が高いほど優れた選手としている為、その論でいけば、イチローより遥かに年俸の低い選手の中にも、イチローより優れた選手は少なからず存在することになる。

 さて、話をベニーとフランコに戻す。昨年の二人の成績を先に挙げておこう。

 ベニー  打率.315 本塁打35 打点100 出塁率.426 長打率.617
 フランコ 打率.278 本塁打16 打点65  出塁率.363 長打率.476

 数字からはベニーは非常に活躍したと言えるだろう。フランコは一年目としてはまずまずといったところだろうか。
 打率からみたパ・リーグの打撃30傑には二人とも入っており、ベニーは8位、フランコは26位だった。が、マネー・ボール理論に則って「出塁率+長打率」の数値で見ていくと、ベニーは1.043で4位、フランコは.839で17位とそれぞれ順位がアップする。(ちなみに1位は松中、2位城島、3位セギノール)
 マネー・ボール流に言えば、ベニーは昨年、パリーグで4番目に優秀な打者で、フランコは17番目に優秀だったということになる。ところが、昨年のふたりの推定年俸はフランコが8000万円、ベニーが6000万円。主力選手の年俸が1億円を超えることなど当たり前となった現在のプロ野球において、ロッテは非常にお買い得な買い物をしたといえよう。ロッテの編成がマネー・ボールを採用したかどうかについては判らないが、実に効率的な補強をしたことだけは確かなのである。

・ベニーとフランコの2005年の成績(6月27日現在)
ベニー  打率.291 本塁打13 打点63 出塁率.344 長打率.516
フランコ 打率.346 本塁打13 打点49 出塁率.414 長打率.568
(マネー・ボールでの順位はフランコ3位、ベニー8位)
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by Mazzan_tini | 2005-06-28 20:13 | 徒然コラム